夢のために本当に必要なのは「ミッション」

世の中の、「何かに本気で取り組んでいる人」が絶対にやっていることがあります。
それは「自分にミッションを設定し、自分で遂行しようとしている」ということです。

そんなの人それぞれだろうと言いたい人もいそうですが、こればっかりは100%間違いありません。
絵の練習に限らず何でもそうですが、「何かに本気の人」とは、つまり「自分に対して常に何かしらのミッションを設定している人」のことを言うのです。
(ミッションという言い方自体はしない人の方が多いでしょうが、ミッションに相当する行為は絶対にやっています)

本気モードへの入り方の回でもミッションという言葉は使いましたが、もしそちらを読まれていれば、意味が分からないと感じた人も多かったかもしれません。
その回では、何か達成したい目標があるのなら、その達成のための具体的な行動を起こさなければいけないという話をしました。
まぁ、そこまではその通りですよね。
何かしたいことがあるなら自分でやるしかありません。ご飯が食べたいなら箸を自分で持つしかないし、部屋が汚いのが気になるなら自分で掃除するしかありません。
絵が上手になりたいなら練習するしかないのです。

かの聖闘士星矢は「どんな夢も信じれば叶う」と歌いましたが、ただ信じただけで自分では何もせず叶った夢なんて、どうせ大したもんじゃないです。
チョコボールから銀のエンジェル出たとか、せいぜいそんなモンです。(←しかも2個目が出ない)

目標があるなら、そのために「行動」を起こさないと!

で、その具体的に行うべき行動とというのが何かということで、「ミッションを設定すべし」と書いたのでしたが、肝心のミッションとは何なのかという説明は書いてなかったと思います。
まぁ、赤字の太字で書いたくせに結論は「人に聞け」でしたからね。
そりゃなんも分からんわ。ってなもんで、今回はそれを説明します。

この「ミッション」というのは、あなたが自分自身の人生の勝ち組になっていくうえで絶対に必要なものなので、ぜひ覚えていただきたいと思います。

1. ミッションの考え方

簡単にいうと、ようするに「目標」です。
ですが日本語の「目標」という言葉は意味が曖昧で、「生きていくうえでのガイドライン」みたいな弱い意味だったり、逆に「命を賭けてやりとげるべきもの」みたいな超重い意味だったり、人によって解釈が異なってしまいます。

それに対して「ミッション」は、やることがはっきりしています。

1. 「求められる成果」と「期限」が具体的に決まっている
2. 失敗は許されないものの、再チャレンジして成功すれば、先の失敗はなかったことにしていい
3. 今の自分には無理だと分かってる状態からスタートする
4. 自分が問題ないと思った方法なら、どんな手段を用いてもよい

上記4つの条件を満たしたものがミッションです。

たとえば、あなたは絵師ですので、初心者のうちは「上手になること」を目標としているはずです。
ですがただ「上手になる」が目標では、あまりにも漠然としすぎています。
どういう基準で上手になったということにするのか、それはいつまでに達成するのか、という基準が決まっていないからです。

ですから、ミッションを設定するうえでは、成果は具体的に設定します。
何をするかは基本的には自分の必要性に応じて自分で設定するものですが、最初のうちは自分自身に何が必要かなど分からないでしょうから、やりたいと感じた順にやるということでいいと思います。

なぜなら何度失敗してでも絶対に成功させると、長期間に渡って自分に言い聞かせ続けなければいけないのです。
そんなの、自分がやりたいと感じたことでないと、なかなかできるものではありません。

イラストの基礎を学んでいる段階の人におすすめのミッションとしては、以下のようなものがあります。

・基礎デッサン力を身に着ける

成果:模写100枚
期限:1~3ヶ月

・俯瞰やあおりを含め、どんな方向から見た人間でも描けるようになる

成果:同一人物を前後左右上下・計10方向から見た絵を描き、友人3人以上に全て同じキャラと認めてもらう
期限:4~6ヶ月

・パースを理解する

成果:遠近感のキチンと整った絵を描く
期限:2~3ヶ月

こんな感じで、自分の中で「できた」と判断するのではなく、他人に見せられる状態を作り出すことを「達成」と定義するのが大事です。
(必ずしも実際に見せる必要まではありませんが、それでもです)

また期限の方は、「この日数では絶対ではないけど多分無理」くらいがちょうどいいです。
期限があまりにも長くゆるゆるでは成長が望めないし、かといって物理的に不可能な時間設定だと、できないものはできないからです。
なので、「た、多分無理なんじゃないかなー(汗」くらいがいいでしょう。
絶対ではないと感じているのなら、それは自分ならできると無意識に感じているラインということです。

もちろん、「やんなきゃ」って決まってると、内容自体は好きなことであっても、「やらなきゃいけないと決まってる」ことそれ自体がストレスになることもあります。
やらなきゃいけないと分かってるからこそやりたくない、勉強しなさいと怒られると逆にやりたくなくなる、みたいな気持ちというか。

ですがそれは慣れましょう
なぜなら、他人にいわれて仕方なくやるわけじゃないからです。
他人に言われてイヤイヤやるような類のことならともかく、自分でやりたいと思って決めたことを自分で実行できないのは問題です。
それは自分に甘いとしか言いようがありません。
自分に甘えずにすむようにするために、具体的な成果と具体的な期限を決めて、しかも「失敗してもやり直してよい」というルールまで作ったのです。
そこまでやってできないのは、「本当はやりたいと思っていない」せいかもしれません。

とはいえ、やり方が分からなくて行き詰ることならあるかもしれません。
どうしたらいいか分からなくなって行き詰るのは、自分に甘いとはいいません。

なにせ、ミッションというのは「できないと分かってることをあえてやる」ことを指す言葉ですから、自分の中の常識的な方法論だけでは解決できないに決まってます。
そんなときは、やり方の書かれたウェブサイトや本を探すか、または知ってそうな人を探します。
どうしても見つからなければ、やり方の調べ方をまず調べます。

それから、ミッションは「できないと分かってることをやる」ことなので、ときには不相応にあまりにも難しすぎたことに、1回やってみてから気づいたりもします。
イラストの世界では、「ちょっとしたコツさえつかめば、とても難しい絵でも簡単に描ける」と信じてる初心者がなぜかとても多いので、実際にやってみないと難易度が分からないという人も多いでしょう。

そんなときは期限を延ばすしかないのですが、単純に期限だけ延ばしていたのでは、いつまでたってもミッションが終わりません。
やろうとしているミッションが難しすぎた場合には、ミッションをクリアするための前段階のミッション(プリミッション)を作るといいです。
たとえばパースを3ヶ月で理解するのがどうしても難しければ、「パースの本を○冊読む」というプリミッションを差し込むという具合です。
難しすぎて無理だからといって全然違うミッションに浮気するのは、(プリミッションのプリミッションのプリミッションが必要になった、みたいなキリがない状況等の)どうしてもやむをえない事情でもないかぎりよくありません。

2. 実際にミッションを決めてみる

さて、ミッションについて理解したところで、実際に設定してみましょう。
善は急げです。たった今から決めてしまいましょう。
今すぐさっそくサクッとズバリ決めましょう!
別に今すぐ何か決めたいとか思ってなかった人は残念ですが、この記事を読んでしまったのが運の尽きです。
決めてください。

もしくは、「ミッションを決定する」というプリミッションを1~2日程度の期限でやってもいいかもしれません。
あるいは優秀な人なら、実は自分がすでにミッションらしきことにチャレンジしていることに気づくこともあるかもしれません。その場合、ミッションの内容をいつでも自分に言い聞かせられるよう、言葉にできる状態にしておきましょう。

何もやってない人は今決めるのですが、最初のうちはやりたいと感じたことをミッションにするわけですから、あなたも絵師である以上やりたいことはあるはずで、それをミッションにすればいいのです。
前節で書いたミッション例以外にも、

・ルイズたんを俺の嫁にする

→ 一番好きなキャラをいつでも完璧に描けるようになる

・漫画を完成させる

→ クオリティは低くてもいいので、とにかく短編漫画を1本完成させる

・「かわいい」(or「かっこいい」)を理解する

→ 自分の絵を、家族や友人の何人かに「誰が見てもかわいい(かっこいい)」と認めさせる

このあたりが定番ではないかと思います。
それから、人間のデッサンができなくて悩んでる人が、プリミッションとして「靴」をデッサンできるように練習するという話もよく聞きます。


ゲームのRPGにおいて、エンディングまで最短時間でいく方法は、プレイ時間の全てを「ボス戦」と「その準備」に使うことです。
イラストの練習でもそれは一緒です。

ボス級のミッションを効率的にこなしていけば、上級者になれるまでの日数はそれだけ少なくなっていくはずです。

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